2005年1月4日(火) 韓国の旅
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天気(快晴) 日中の気温-1.4℃
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●7:30成田国際空港→12:00仁川国際空港到着<大韓航空KE706便9:20出発→12:00到着>→14:30ホテル<麻浦>到着→16:30KBS本館→夕食→ホテル◎昼食は機内食、夕食はKBS別館近くの食堂
◆「韓国」の旅(序章) 前回の韓国旅行から約2ヶ月。ますます歴史,文化,生活に魅せられる日々である。しかし,こんなに短いインターバルでまた同じ所に旅行するのは生まれて初めてである。しかも場所は近しといえども海外旅行である。それなりの準備が必要である。当初はアルバイト先の後輩などを連れて行く予定だったが,1月に提出予定の卒業論文の準備で忙しいらしく,結局1人旅になった。チケットは個人でHISで格安チケットを探してもらい,あとホテルなどは現地で何とかするという形にした。この話を12月中旬,我が高校時代の恩師武井先生とのお酒の席でお話ししたところ,武井先生も韓国に行くとおっしゃるので,後日連絡で,最初の3日間同行させて頂くことにした。しかし,今回の旅行は無計画,無目的に等しく,ただ「都羅山(トラサン)に行きたい」「地方も回りたい」などという漠然としたものだった。もし旅の途中,時間が余ったら『冬のソナタ』で有名になった春川(チュンチョン)に行ってもいいなぁとも考えていた(結論を急げば春川には行かなかった)。ところで,旅行時期をわざわざ一番寒い時期(1月)にしたのにはそれなりの理由がある。今回の目的は「冬の韓国を体験する」ことだ。今まで韓国の春も秋も体験した。しかし過ごしやすい季節に行って,その時の印象だけで韓国を語るのは恐れ多いと思った。冬を経験してこそ「韓国」なのだ。この意味はいずれ読者にも分かるだろう。今回は「韓国」を知るという意味で貴重な体験だったのではないだろうか。
◆ついつい...(前日) 旅行前日の1月3日は高校陸上部卒業生の新年会だった。当初は翌日に海外旅行も控えているので,遅くとも21時には早く切り上げるつもりでいた。しかしアルコールが入ってしまえば状況は変わる。「もう少しだけ」,「もう少しだけ」…が何度も続き,結局最後まで飲んでしまった。翌日は案の定,二日酔い。早朝,成田空港に向かう京成スカイライナーで何度も戻しそうになった。成田空港に着き,荷物の預け,入国審査,税関を済ますが,気分の方は良くならない。結局,自業自得の二日酔いのまま成田空港を飛び立つことになった。反省…旅行前は飲み過ぎないこと。
◆「独島(トクト)は見えますか?」 飛行機離陸時のベルト着用は私にとっては拷問に近かった。気分が悪い上に,縛られるなんて...。20分の我慢だと思いつつも,その20分間に体調に万が一異変があったらどうしようなどと考えてしまった。やがて飛行機が滑走路に入った。そして飛行機がものすごい勢いで滑走し始めた。時速300km。その瞬間,私は目を疑ってしまった。私の目の前にいるFA※(女性)が急にベルトをはずしてキッチンに向かうではないか。座席や壁に捕まりながらキッチンに移動し,棚にロックをして再び座席に戻った。ほんの数秒の出来事であったが,離陸している時に立ち上がるあのFAの勇気には圧倒されてしまったのだ。その時から「絶対あの女性は韓国人だ」と感心しながら思っていたが,あとで日本人だということが分かった。何だかダブルパンチを受けたような気分だった。……飛行機のことだけでこんなに紙面を割くつもりではなかったが,珍しい出来事だったのであえて記事にしてみた。…さて,無事離陸し,機内サービスが始まった頃,体調も回復に向かっていた。この調子なら夕方には完全に回復するだろう。飛行機は島根県上空を飛んでいた。もしかしたら,窓から竹島(韓国では独島という)が見えるかもしれない。とっさにそう思った私は,少し暇そうにしていた男性FAに聞いてみた。「この飛行機から独島(トクト)は見えますか?」1回でなかなか通じなかったようなので何度か言ってみた。そして「天気が良い日は見えますか?」とも付け足してみた。すると,「えぇ。天気の良い日は見えますよ。」続けて「お兄さん,韓国語本当にお上手ですね」と言われた。ここで「いいえ」などと言って会話を切ってしまうのは面白くない。初級者だったらそれでもいいが。やはり韓国語を何年かやっている中級者はこう答えないといけない。「そんなことはないです。市民講座で習ってはいるんですけど,まだまだ難しいですね。やればやるほど難しくなってきましたよ。」私の旅行は,勉強も兼ねている。相手が言ってきたことに対して最低2倍くらいの会話の量を持ちたい。話がずれてしまったが,機内から運が良ければ竹島は見える。今日は雲が覆い被さっていて見えないが,もしかしたら帰りの便で見えるかもしれない。少し期待を抱きつつ,飛行機は仁川国際空港に到着した。 ※FAはフライト・アテンダントでスチュワーデスのこと
◆空港を出る 仁川国際空港に到着した。入国審査を終え,荷物を受け取り,玄関ロビーに向かった。正午すぎだったので韓国の知人に連絡を入れておこうと思った。テレホンカードを購入し,公衆電話から電話をする。これがなかなかうまくいかない。何度も何度も試してみるが電話が反応せず,故障しているのではないかと思った。しかし,よく見てみると公衆電話にもいろいろ種類があるではないか。韓国の公衆電話は会社によってテレホンカードと機種が違う※。またテレホンカードも国内用と海外用と分かれる。私はKTの国内用テレホンカードを買ったので,専用の電話から友人にかけた。友人はいま大田(テジョン)にいて会社の研修で17日まで拘束されるという。今回は残念ながら会うことはできなさそうだ。また次の機会にしよう。空港を出た。全身が凍り付きそうなくらいの寒さだった。冷たい風が顔に当たる。痛い。…韓国に着いて30分くらい経っていたが,外に出たのがこの時が初めてだったのだ。まさに「冬の韓国」。強烈な印象だった。市内行きのバスを探す。次のバスは15分後。私は外で寒さにじっと耐えながら待った。 ※公衆電話の会社はKTとDACOMがある。ちなみに国際電話のかけ方は,基本は「国際通話識別番号(KTは001,DACOMは002)+国番号(日本は81)+相手先の番号(市外局番の最初の0をとる)」だ。
◆ホテル バスはホテルの前に着いた。ホテルは今回もholiday
inn seoulである※。到着と同時にホテルで待ち合わせをしていた武井先生がフロントから出てきて下さった。 ※韓国では観光振興法に基づき特1級から3級までの等級表示が義務づけられている。ランクと1泊あたりの料金はだいたい特1級(2万円-4万円),特2級(1万2千円-2万円),1級(8千円-1万4千円),2級(6千円-1万円),3級(5千円-8千円)である。holiday
inn seoulは特2級でだいたい1泊2万5千円-3万円くらいである。
◆KBS 16時,ホテルから汝矣島のKBS本館までタクシーで向かう。放送局に入る。放送局にはいるのはこれで2度目。前回は昨年3月だった。17時前,国際放送日本語班のある方とKBS別館近くの食堂に入る。スンドゥプチゲだ。
続きは次回
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