2002年9月18日(水) 韓国〜1人旅〜
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天気(曇) 最高気温-℃ 最低気温-℃ 湿度-%
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◆自宅(6:05)→空港第2ビル(成田)(8:40)→成田発JD253(11:20)→<ソウル>仁川空港(13:45)着→新羅免税店(15:40)→Hamiltonホテル(16:40)→ソウル市内
◆はじめに(「旅日記」再録にあたって) この旅日記は2年半前に書いたものである。今この文章を読み返してみると文章の粗さ,知識のなさ,偏見などが恥ずかしいくらい目立つ。こういうものはそのまま闇に封印しておきたいという気持ちがあるが,書いた記事は当時の私の考えが多少なりとも反映している部分もあり,中には興味深いものもある。したがって,今回の大改訂にあたり以前の記事も残すことにした。読者の皆さんには「はじめての旅行てびき」になれば幸いである。 (2005年4月8日追加,以下本文)
◆旅のはじまり(プロローグ) そもそも私はなぜ韓国にいるのか?-些細なことの積み重なりがきっかけで私はこの地にいる。……あれは半年前のことだった。大学の食堂で1人食べていたところ、私の周りを取り囲むようにたくさんの韓国人留学生が座り何やら話をしだした。私のことを話しているのだろうか?私が彼ら彼女らの邪魔になっているのだろうか?気になって仕方がなかった。そう思っているうちに私は韓国語が理解できれば彼ら彼女らと話ができるのになぁ、と思い始めていた……それが韓国語を勉強するきっかけであった。今思えば本当に些細なことだが、1つでも多くの言語を知っているだけで自分の世界が、自分の視野が少し広がるのではないかと思えてならなかった。そこで手始めにNHKハングル講座(TV)で勉強することにした。このハングル講座は言語のみではなく、韓国の文化、習慣、哲学まで及ぶものであり、次第に韓国に行ってみたいと思うようになった。今回は思い切って1人旅。すべて自分の足で歩こうと決意し韓国に飛び立ったのであった。
◆ここから旅行記 連日の疲労がピークに差し掛かった9月18日。睡眠時間ほとんどゼロの状態で午前6時自宅を出る。この日にかぎって頭痛が激しく気分も最悪だった。小さなスーツケースを引きずりながら成田まで行く。成田までは約3時間。この間に必死にガイドブックに目を通す。成田に到着後、両替を済ませて出国審査。出国した後、「ブランド偽物、本物」コーナーのガラスケースのところでいろいろ比較しながら楽しむ。最近目が肥えてきた気がする。半年前は分からなかった偽物も手に取るように分かる。むろん世の中の女性はすぐに見抜くのであろうが...。とりあえず、そのまま空の旅に。
◆ソウル 仁川空港に到着した後、現地のガイドに案内されてバスに乗る。旅行者は私を含めて2名。相手の男は会社員で彼も1人旅らしい。とにかく「観光ではなく別の目的で来た。ここでは言えない」としきりに言っていた。免税店に寄った後、それぞれ別々のホテルへ。ここからすべて自由行動になる。ホテルに荷物を下ろし後、リュック1つでソウル市内を散策する。ホテルは「梨泰院」(イテウォン)という地下鉄6号線の駅の上。非常に便利だった。梨泰院はソウル中心部とは少し雰囲気の異なる街である。この地名の由来は16世紀の文禄・慶長の役の頃まで時代がさかのぼる。異国人(日本人)が住む町、異国人との間に生まれた子供を育てるところとして「異他人(イタイン)」「異胎院(イテウォン)」と呼ばれたのが始まりである。米軍基地が近くにあるためアメリカ人が多く、ついで日本人観光客が多いのであまりソウルに来たという印象は受けない。(もちろん一番多いのは韓国人であるが...。)しかし街に出るとすべてハングルなのでそれだけでも来た甲斐があるような気がする。日が暮れそうだったので急いで市の中心部ソウルステーションに向かう。ソウル下車後ひたすら歩く。夕食はコンビニでおにぎりとジュース。おにぎりも表示はハングルでしか書かれていない。全く分からなかったので何となく手にした物を購入。中身はやはり赤い物しか入っていなかった。韓国版おにぎりの味はまぁまぁといったところである。ちなみに韓国ではコンビニはあることはあるが日本ほど客は入らない。コンビニに行かなくても生活用品はいろんなところで手に入る。韓国のコンビニの特徴は品数が少ないことである。だから店自体も非常に小さくつくられている。日本の半分くらいといったところか。あと日本の企業が韓国に進出していないため日本でよく見かけるようなメーカーはない。これは中国のコンビニと大きく異なる点である。あるとすればコカ・コーラとロッテくらいで、とにかく聞いたこともないような会社の製品が並んでいる。コンビニの中を回っていると「なんだ、日本のコピーじゃないか」と思えるような物ばかりである。おにぎりもそうである。コンビニに限らず建物や道路、地下鉄などすべて日本と同じような感覚でつくられていて、ただそれが韓国バージョンになっているだけ、という印象がある。しかしハングルで書かれているとついつい感動してしまうのが実際のところである。初日からかなり地下鉄を利用した。ソウル市内の地下鉄はほとんど均一600W(ウォン)。日本円で60円くらい。韓国のウォンは日本の円の約10分の1に相当する。だから計算がしやすい。60円で何駅も乗れる点、非常に気軽に利用できる。初日は南大門→東大門→鐘閣と移動した。南大門市場(ナンデムンシジャン)は上野のアメ横のような感じでバッグや衣類、食べ物などおみやげになりそうな物は何でも売っている。しかし私は初日だから...という理由で様子を見るだけにした(後日談、じつはこのあと大変なことになった。詳しくは9月20・21日)。次に東大門(トンデムン)に向かった。東大門は女性の街である。バスでガイドに「東大門は男性の行く場所ではないですね」と言っていたが、これはあながち間違ってはいなかった。地下鉄出口の階段を上がるとそこは別世界。歩く人の80%は女性。女性、女性、女性で、男が、しかも1人で歩く街ではないと再認識した。21時だというのに街は人々で埋め尽くされ歩くのがやっとという感じだった。ソウルは基本的に夜の街である。デパートもだいたい早朝5:00までふつうにやっている。夕方になって街が目覚めたように動き出すような感じだ。東大門で写真を撮ってから地下鉄で鐘閣(チョンノ)に向かう。CD激安ショップが目的である。地下にあるこのショップに入った後、地上を歩く。夜の街は人でいっぱいだった。初日から夜遅くまでソウルを歩いた。22:30ホテル到着。
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