◆「チョコレートアイス」(発音) 「초코릿
아이스」で「チョコリダイス」と読む。これは「못 옵니다」は「モドムニダ」,
「못 얻습니다」は「モドッスムニダ」と読むのと同じである。しかしチョコレートを単独で用いる場合,たとえば「초코릿을」「초코릿이에요」の場合,それぞれ「チョコリスル」と「チョコリシエヨ」と読む。この「ㅅ」パッチムの読み方の違いは,「ㅅ」パッチムの後ろに来るものの関係で決まる。「초코릿
아이스」のように「チョコレート+アイス」それぞれ独立した言葉として切り離せる場合(独立語の場合)は「ㄷ」という発音になり,「초코릿을」のように「チョコレート+を」のようにそれぞれ分解すると自立できない,意味がなさない場合(独立後ではない場合)は,もともとの「ㅅ」という発音になる。なので,「チョコレート会社(초코릿
회사)」は「チョコリトェサ」と発音する。
「ㅅ」パッチムの後が独立語の時
|
「ㄷ」に変化する(例:チョコリダイス)
|
「ㅅ」パッチムの後が自立しない時
|
「ㅅ」のまま(例:チョコリスル)
|
cf.「ㅅ」パッチムの変化は日本語の「雨風」,「雨傘」,「雨宿り」などに見られる「雨」の発音変化とよく似ている。漢字の読みはそれぞれ,「雨風」は「あめかぜ」,「雨傘」は「あまがさ」,「雨宿り」は「あまやどり」となるが,この違いは「雨」がどのような意味で用いられているかで決まる。「雨風」は[雨と風]で意味上では並列(つまり独立語)をなしていて,「雨」の部分は「あめ」と読む。それに対し,「雨傘」は[雨の傘]であり,「雨宿り」は[雨を宿る]で,それぞれ単語を分解すると意味をなさなくなる。後者の場合,「雨」の部分は「あま」となり,次の単語が濁音化する(「あまがさ」)。日本語の例のように,これらの単語は日本人は感覚的,習慣的にそう読んでいる。このことは同じように韓国人にも言える。韓国語学習者は用例をたくさんマスターして慣れるしかない。
◆「うち,我が家」 「우리 집」
◆[動詞]かかる 動詞の「かかる」は意味によって使い分ける必要がある。
◆作文 「お金を20万ウォンもあげるなんてとっても多いです」 「20万ウォンしかもらわないの?いろいろ(費用が)かかるのに」
「돈을
20만 원이나 준다니 너무 많아요」 「20만 원밖에 안 줘요? 여러가지 든데요」
「…なんて」は「ㄴ다니(ㄴ다고
하니の縮約形)」を用いる。もともとの意味は「…(する)そうで,…(する)そうだが,…(する)というので,…(する)そうなので」である。「こんな時期に韓国に行くだなんて」は「이런
시기에 한국에 간다니」となる。「(費用が)かかるのに」は「든데요(들다+ㄴ데요)」。
◆作文 「お小遣いが月20万ウォンなのは少ないので,うちの旦那には30万ウォンもあげています」 「30万ウォンでは少ないですよ」 「용돈이
월 20만 원인것은 적으니까 우리 남편에게는 30만 원이나 줍니다」 「30만 원이면
적어요」
「…なのは,…であるのは」は「…인것은」である。「…では,…ならば」は「…이면」である。少し日本語の意味とニュアンスが若干異なる表現である。
◆「용돈(お小遣い)」(発音) 「ヨントン」と読む。
◆「昼に外食する」 もっとも自然な表現としては「점심을
밖에서 먹다」。これ以外に「점심 때 외식을 하다」でも可。「昼に」を日本語をそのまま訳して「낮에」にしないこと。この場合の「昼」には日本語の「12時の昼食」のような意味はない。太陽が出ている間の意味になってしまうので不自然な文章になる。
◆作文 「1週間に5回も食事をするのでお金がないんです」 「일주일에
다섯 번이나 외식을 하니까 돈이 없어요」
「お金がない」はまったくない場合と少しはあるが少ないという場合のいずれにも用いることができる。
|