◆[科学] 太陽系で第10番目の惑星見つかる
米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は29日,「太陽系で10番目の惑星が見つかった」と発表した。太陽系の惑星で最も小さい冥王星の1.5倍程度の大きさがあると見られている。冥王星の発見は1930年で,それより大きな天体が見つかるのは75年ぶりになる。カリフォルニア工科大のマイケル・ブラウン教授によると「太陽からの距離は,最も近いところで地球と太陽の距離の36倍,遠いところで97倍だ。約560年の周期で太陽の周りを公転している」という。冥王星と同様,表面は氷で覆われているとみられる。 【2005/07/30】
◆[政治] タイと自由貿易協定(FTA)合意
日本とタイの自由貿易協定(FTA)交渉で最終的に合意することで意見がまとまった。今回で,日本のFTA合意はシンガポール,メキシコ,フィリピン,マレーシアに続く5カ国目で,その中でタイは最大の貿易相手国である。【2005/08/01】
◆ういろう 和菓子「ういろう」の名前の由来は鎌倉時代にまでさかのぼる。その頃の売り薬に「透頂香(とうちんこう)」というものがあり,別名「外郎(ういろう)」とも呼ばれていた。一方,当時の黒砂糖を用いた蒸し菓子の一種で,色・形とも透頂香「ういろう」に似ていたことから,この菓子をも「外郎(ういろう)餅」と呼ぶようになったと言われている。
◆万博の歴史・エピソード 万博は1851年ロンドン万国博覧会に始まり,世界の最先端技術の発信と文化交流を果たしてきた。今までは身近な物のも,万博の産物であった。
西暦
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開催地
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エピソードなど
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1851
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『ロンドン万博』
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世界最初の万博(目覚まし時計・シャワー付き風呂)
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1862
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『ロンドン万博』
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日本人初の万博見学ツアー(福沢諭吉もメンバーで訪問)
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1867
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『パリ万博』
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日本初出展(幕府・薩摩藩・佐賀藩がちょんまげ姿で参加)
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1873
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『ウィーン万博』
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名古屋城の金シャチを出展
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1876
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『フィラデルフィア万博』
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アメリカ独立100周年記念(ベルが電話を発表)
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1889
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『パリ万博』
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パリのシンボル,エッフェル塔建設
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1893
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『シカゴ万博』
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「フェリスの車輪」と呼ばれた大観覧車登場(直径76m,60人乗りゴンドラ36個設備)
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1900
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『パリ万博』
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夏目漱石が3度も訪問(映画が公開)
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1904
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『セントルイス万博』
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「ホットドッグ」「ハンバーガー」初登場
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1970
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『大阪万博』
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日本初の万博(月の石展示・太陽の塔)
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2005
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『愛・地球博』
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自然の叡智をテーマに120以上の国と国際機関が参加
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◆指導力不足教員-公立校は566人,わいせつ処分-166人(04年度・文科省調査)
2004年度中に「指導力不足」とされた公立学校の教員は,全国の58教育委員会で計566人(前年度比85人増,うち新規認定は282人)に上り,00年度に認定が始まってから最多を更新したことが文部科学省の調べで分かった。内訳は40代が50%,50代が34%と大半を占め,小学校が49%,中学校が28%,高校が15%で,横浜市の27人が最も多かった。研修を受けた人数は377人に上り,うち93人が依願退職,127人が現場復帰した。
また,わいせつ行為やセクシュアル・ハラスメントで処分された教師は166人(前年度比30人減)で,「問題教員」が依然多いことが浮き彫りになった。内訳は,懲戒処分数は139人(免職95人,停職30人,減給9人,戒告5人)で,訓告や諭旨免職を含めた処分数は166人。30代が59人で最も多く,40代が51人,50代が33人だった。同一教委の管内で過去にもわいせつ行為を行ったことがあるとみられる教員が15人いる。被処分者の所属する学校種は,高校48.8%,中学校31.9%,小学校15.7%だった。
最初の1年間(条件付き採用期間)を経て正式採用に至らなかったのは191人(前年度比80人増)で,内訳は,不採用7人,依願退職172人,死亡5人,懲戒免職4人など。依願退職のうち61人が精神疾患など病気によるもので,死亡のうち4人は自殺だった。【2005/08/10】
◆不登校の小中学生,3年連続で減少(文科省調査)
病気などを除く心理的な理由で学校を1年間に30日以上欠席する「不登校」の小中学生の総数は3年連続で減少したことが,文部科学省が10日公表した05年度学校基本調査(国公私立学校すべて対象)でわかった。12万3317人(前年度比2909人減)だったが,小中学生の総数そのものも少子化で過去最低となっており,全体に占める割合としては1.14%でほぼ横ばいだった。不登校の子どもを学校種別に見ると,小学生は全体の0.32%にあたる2万3310人。中学生は2.73%にあたる10万7人。小学生の309人に1人,中学生の37人に1人が不登校で学校を休んでいる計算になる。【2005/08/10】
◆一般道で時速80キロまでOK
全国初,宇都宮北道路
栃木県警は1日,宇都宮市の東北自動車道宇都宮インターチェンジと同市の環状線を結ぶ国道119号(通称・宇都宮北道路)の一部の約5・4キロ区間の最高速度を,一般道路では全国で初めて80キロとすると発表した。11月中旬からの実施を予定している。県警交通規制課によると,道路の最高速度は60キロだったが,これまで交通事故が1件だけで,80キロに引き上げても道路の安全性が確保できると判断,今春から国や県などと協議していた。同課によると,全国では最高速度が70キロの一般道路は,横浜新道,小田原厚木道路(以上神奈川県),国道2号線の一部区間(兵庫県や山口県など)の3路線あるという。
【2005/09/01】
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小学生暴力件数 |
全国の公立小学生が04年度に学校内で起こした暴力行為は1890件で前年度比で18%増になっていることがわかった。03年度調査でも27%増で,2年連続大幅増となった。文部科学省が22日,公表した。このうち,子ども同士や器物損壊の校内暴力は10%台の増加だったのに対し,教師に対する暴力は336件の過去最多(前年度253件で33%増)だった。中高生の校内暴力は減少し沈静化の傾向が見えるのに,小学生の校内暴力には歯止めがかかっていない。文科省によると,小中高生全体の校内暴力の発生件数は,対前年度比4%減の3万0022件。内訳は小学生の1890(18%増)のほか,中学生が2万3110件(6%減),高校生が5022件(4%減)となっている。
中高生に比べて突出して増加している小学生の校内暴力を細かく見ると,子ども同士の暴力が最も多く992件(前年度比16%増)、次いで器物損壊が544件(同14%増)、対教師暴力が336件と続く。対教師と子ども同士を除いた「対人暴力」は18件(13%増)だった。
このうち,最も伸び率の高い「対教師暴力」は,(1)教師の胸ぐらをつかむ(2)いすを投げつける(3)故意にけがを負わせるなど,一定水準以上の暴力行為について学校から報告が上がったものをまとめたものだ。また,校内暴力で警察に補導された小学生の数は04年度が24人。02年度の2人,03年度の11人から急ピッチで伸びていた。校内だけでなく,学校外での暴力行為も中、高が減少したのに小学生は19%増の210件だった。都道府県別では,校内外合わせて小学生の暴力行為が増加しているのは26都府県あった。【2005/09/22】
◆いじめ減少 文科省
文化省が調査したいじめについては,公立の小中高校と盲・ろう・養護学校全体で2万1671件で,03年度に比べて7%減った。高校と盲・ろう・養護学校ではやや増加したが,小学校は5551件,中学校は1万3915件でいずれも前年度比8%減だった。今回,初めて国公私立高校の不登校者数を調べたところ,全体の1.8%にあたる6万7500人だった。小中学生は全体の1.1%にあたる12万3317人いた。一方,公・私立高校の中退者数は7万7897人で,82年度の統計開始以来最少だった前年度をさらに3902人下回った。【2005/09/22】
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