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◆研究ノート 2004年5月22日

縮約形
 예)
배두나 씨는 보아의 시디를 한 장 갖고 있어요.
◆「갖고 있다 」の갖다の가지다の縮約形
◆上記の縮約形に関連して,「걷다」は「歩く」とそれ以外の意味の動詞の2種類がある。後者の意味の「걷다」は「거두다」の縮約形である。

걷다

[自]歩く

걷다(거두다)

[他]1(散らかっているもの・洗濯物などを)取り入れる,取り込む 2(収穫・成果・勝利などを)収める 3(金・物などを)取り立てる,徴収する

◆拉致はハングルでは납지。ㅂはもともと「ふ」と呼んだであろうから,拉致は「なふち」と発音したに違いない。ラーメン(拉麺・라면)が「らふみょん(랍면)→らみょん」になったと考えれば納得できる。したがって甲冑(갑주)は「かふちゅう(→かっちゅう)」であろう。また日本国内の話になるが,甲(갑)府盆地が江戸時代の巻物などには「かふふ(→こうふ)」と書かれているのも,この発音と関係しているようだ。

◆東西南北(동서남북)は日本ではそれぞれ,ひがし,にし,みなみ,きた,と,とう,ざい,なん,ぼく,という2通りの言い方が残っているが,韓国には1通りの言い方しか残っていない。もともと朝鮮半島固有の言葉があったが消滅してしまった。その例として「山(산)」もあげられる。しかし,山の場合は멧돼지(山+豚→いのしし)という言葉が示すように,朝鮮半島固有の言葉だった「山」という意味の멧がかすかに残っている。

◆疑問文などでよく耳にする「무슨 일」と「어떤 일」は全然意味が違う。前者は「仕事の名前」,後者は「仕事の内容」を聞いているのだ。

◆어떻게は「オットッケ」と発音してはならない。ㅎの後の激音に気を付け,「ト」と「ケ」の間は間隔をつくらず,「オットケ」と発音すること。

◆外来語のハングルはかなり難しい。しかしある一定の法則があるので理解したいところだ。
エスカレーター(escalator),エレベーター(elevator)などアルファベット[l]の発音は[ㄹㄹ]と2回表記されることが多い(에스컬레이터,엘리베이터)。それに対しカメラなどアルファベット[r]の発音は[ㄹ]と1回だけ表記されることが多い(카메라)。

◆缶類(캔류),辛ラーメン(신라면),新羅(신라)はそれぞれどう発音するか。いつも舌側音化の法則が適用されるわけではない。じつは,缶類の場合は,「缶の類」と区別して,発音は「けんにゅ」(ケルリュではない)となり,辛ラーメンは「辛(社長の名前)のラーメン」と区別して,「しんなみょん」(シルラミョンではない)となる。つまり意味上で区別して発音を分けるのだ。新羅はもともと固有名詞なのでそのまま法則を適用して「しるら」になる。ビン類(병류)の発音であるが,これはそのまま文字通りに読む。[ㅇ][ㄹ]と続く発音はあまり韓国語にはないため発音に変化がなかったと見られる。

◆リサイクルとは再活用(재활용)。韓国語にはリサイクル,再生,再利用などという決まった言葉はない。

◆いくらで買ったか知っていますか?以下の文はニュアンスが微妙に違う。
얼마에 샀는지 아세요?いくらで買ったかか知っていますか? (誰かが知っていると思う場合)
얼마에 샀을지 아세요?いくらで買っただろうか知っていますか?(誰も知らないと思う場合)