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◆研究ノート 2005年4月9日


内容

テキストP20

◆「真っ赤なウソ」
韓国語でも「샛빨간 거짓말」という。

◆色の「陽」と「陰」(黄色を例にして)
韓国語は感覚語が非常に発達している。時には日本語にはないような微妙なニュアンスを含むものもあり,なかなか体得しづらいものがある。以下,黄色を例にして言葉の豊かさを見ていきたい(左右は陽と陰が対応する単語になっている)。

노랗다

누렇다

노르스름하다

누르스름하다

노룻하다

누룻하다

노룻노룻하다

누룻누룻하다

노리끄레하다

 

노리끼다

 

노르끄레하다

누르끄레하다

노르께하다

누르께하다

노리므레하다

누르므레하다

노릿하다

 

노릿노릿하다

 

샛노랗다

싯누렇다

 

누르칙칙하다

 

누르퉁퉁하다

노르다

누르다

◆「ケチである」
「인색하다」。漢字では
吝嗇(りんしょく) と書く。

◆「自分のものにする」
「자신에 것으로 만들다」。「만들다」には「~をつくる」「~する」という2つの意味がある。これは英語の「make」と同じである。

◆「~でもあり,~でもある」「~しもするし,~しもする」

◆文中で単語が有声音化するかどうかの判断基準
文中で単語が有声音化するかどうかの判断基準は2つある。1つは「息が切れるところ」で,もう1つは「意味が切れるところ」である。

소녀가 던진 약돌을 집었다.

少女が投げた小石をつかんだ。(有声音化)

“바보” 하고 약돌을 던졌다.

馬鹿と(言って)小石を投げた。

 

以下,更新予定

맵다

辛い

매콤하다

やや辛い,辛味が利いている

얼큰하다

激辛,辛くて口の中がひりひりする,(熱いスープなどが)辛くておいしい

◆「塩辛い」の種類

짜다

塩辛い,しょっぱい

짭짤하다

適当に(やや)塩辛い

◆形容詞語幹+「콤」タイプ
「形容詞語幹+『콤』タイプ」の形容詞は,本来持っているもの(味など)に手を加えたというニュアンスが加わる。たとえば「달콤하다」(甘い)は「달다」(甘い)とは違い,料理の中にいろいろなものを入れて,味に広がりができてきた時に使う。これは「매콤하다」(やや辛い)の場合も同じ。形容詞語幹+「콤」タイプは味が加わる,さらに進むという意味で,本来よりも甘くなったり,辛くなったりする。

単語

辞書では...

違い

달다

甘い

本来の味

달콤하다

甘い,甘ったるい

手を加えた味

맵다

辛い,ひりひり辛い

本来の味

매콤하다

やや辛い,口が少しひりひりする

手を加えた味

◆「甘い音楽」,「甘い言葉」
「甘い音楽」は「달콤한 음악」,「甘い言葉」は「달콤한 말」。ただしこの場合,同じ甘いの意味を持つ「달다」は使えない。※「点数が甘い」の場合は「달다」を使う。

◆「違いは何ですか?」
韓国では「차이가 나요?」という。「차이(가) 나다」は「異なる,違いが生じる」という意味。

◆陽母音と陰母音の違い
形容詞では陽母音と陰母音の違いで単語間での微妙なニュアンスの違いや意味が異なるものがある。

単語

辞書では...

違い

고소하다

炒りゴマの味のようだ,ゴマ油のにおいのように香ばしい

陽母音(はっきりと明確に分かる)

구수하다

香ばしい,おいしそうなにおいだ,あっさりしてなかなかおいしい

陰母音(何となくそういう感じがある)

빨갛다

赤い

陽母音(はっきりと明確に分かる,色が明るい)

뻘겋다

非常に赤い,真っ赤だ

陰母音(何となくそういう感じがある,色が濃い)

노랗다

黄色い,鮮やかな黄色だ

陽母音(はっきりと明確に分かる,色が明るい)

누렇다

(やや濃いめに)黄色い,黄金色だ

陰母音(何となくそういう感じがある,色が濃い)

◆「花が真っ盛りに咲いていた」
「꽃이 한참 피어 있었다」。「한참」は「絶頂,真っ盛り,盛り」の意味,「피다」は「(花が)咲く,開く」の意味で,連用形にする時は「피어」のまま用いる。決して縮約して「펴」とはしないこと。ちなみにこの文では「花が満開だ」という意味にはならない。

◆(動)「満開だ」
 「만발[満発]하다」。「満開の桜の下で花見をする」は「만발한 벚꽃 아래서 만발했다」。